コラム

ドラム

ドラム

写真は先日スタジオに入った時に使ったドラムです。


こうして見るとなかなかカッコいいでしょ?(笑)
ライブなどでは人に見られながら演奏するわけなのですが、ギターやベースと違って体の半分くらいは楽器で隠れます。なんとなく守られている感じがして安心できます。
その代わり、ライブ当日の移動にはシンバル数枚・シンバルスタンド・スネアドラム・バスドラムのペダルなどを持っていくため荷物が重たくて大変です。
こだわりを捨てれば、スティック2本だけで済むのですが、やはり自分の理想とする演奏を目指すと、それにつれて荷物も増えるという宿命なのです。


ドラムについてよく聞かれる質問に、こんなのがあります。
「どうして両手と両足を全部バラバラに動かせるんですか?」
確かに、ドラムを演奏したことがない人が見るとそう思うのも分かります。
右手と左手だけならまだしも、右足と左足も使って演奏するって、どういうことだ?
ということなのですが、実はこれ、演奏している者にとっては半分当たりで半分はずれといった感覚なんです。


半分当たりというのは、確かに体は両手両足をバラバラに動かして演奏していることもあるからです。
半分はずれというのは、頭の中ではそれぞれを統合して一つの流れとして認識しているからです。バラバラじゃないんです。
確かに、慣れないフレーズを練習する時は両手だけで練習してみたり、左足は休ませて練習してみたりするのですが、ある程度できるようになると一つのまとまりとして感じながら演奏しています。バラバラに動かしているという意識はないんです。
これをすごいと言えばそうなのかもしれませんが、考えてみれば当たり前ですよね?


元々ある音楽の中で、一定のリズムなど大きな枠が与えられているわけです。
どんなにすごい演奏をするとしても、その枠の中で表現していくのです。
その枠(リズムなど)を頭の中で感じながら手足を動かし、その結果がまた頭で統合される、みたいなプロセスなのかなと思っています。


大きい枠の中で、個々の動きがあり、それを統合する。


これは演奏に限らず、何においても大事な考え方ですよね。


個人個人の日々の活動。
会社組織としての活動。


大きい枠というものは、法律であったり、会社の経営指針であったり、個人の価値観であったり、ということになると思います。
その部分は、何か大きなきっかけがない限り、そんなに見直しをすることはありません。
普段から重要になるのは、統合する部分だと思います。
個々の動きがどんなに素晴らしくても、それが一つのまとまりとして進んでいなければ、何一つ良い結果は生まれません。


統合して、正しい方向に向かわせる。


それこそが社長の役目ですよね。


統合するための手段として、こまかく管理するのか、ある程度任せるのか、いろんなやりかたがあるだけであって、

この段階で、社長が社員に対して変に迎合するのは間違っていると感じます。


必要とあらば、強い手綱さばきで纏めあげなければなりません。
そうでなければ、大きな枠自体を乱すことになってしまいます。


ドラムで言えば、リズムが乱れてしまうことになるので、聴きづらくて仕方ない音楽になってしまうのです。

 

− 大村剛史

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