コラム

経費について改めて考えてみる

あなたは経費を能動的にコントロールできていますか?

 

会社は利益を上げるために売上を確保して、粗利を稼いでいます。
どんな会社でも売上高には注意を払っていると思います(粗利についても同じくらい気にしてもらいたいところですが)。
ところが、経費になるとどうでしょうか?
売上高や粗利と同じレベルで注意を払っていますか?
経費に対する意識を持つだけで十分にコントロールは可能です。
逆に、野放しにしておくと勝手に膨らんでいくものでもあります。

 

あるクライアントでは、思い切って見直したところ20%も削減できたというケースもあります。
業績に与えるインパクトは絶大です。

 

経費

 

1円の経費削減は1円の利益

 

100円の経費削減はそのまま100円の利益増加につながります。

 

でも、売上を伸ばしてもそうはいきません。
売上は100円増えても、粗利率が20%であれば利益は20円しか増えないのです。

経費というものは、ある程度社長の気持ち一つで何とでもできます。
ということは、試算表や決算書を見ていると社長の人柄や気持ちが所々ににじみ出てきます。


例えば、接待交際費。
少し業績が上向くと、途端に接待交際費の金額が増えるというケースをよく見ます。
気持ちは理解できる部分もあるのですが、コントロールできていないなと思います。
他の経費と同じように、売上を伸ばすために必要な費用なのだろうか、と思います。


例えば、社長への貸付金(これは経費ではありませんが)。
役員報酬を取っていながら、会社からお金を借りて何に使っているのだろうと思います。
会社と社長とは当然別々の存在ではありますが、会社に何かがあるとすべてを背負うのは社長自身です。
そう考えると、ある程度のキャッシュを残しておかないと不安なはずなのですが、その時点ではあまり考えてないんでしょうね。

 

 

銀行はあなたのお金の使い方を見ている

 

この2つは典型的な科目になります。
そして、このような科目は銀行も特に注意をして見ています。
銀行は融資したお金は業績を上げるために使ってもらって、きっちり返済してもらうことを望んでいるわけです。
それなのに、わけの分からないものに使っているとなると、イヤですよね。
銀行の考え方というのは、お金を貸す側の立場になって考えればだいたい分かるものです。
決算書を見ながら「この社長お金にルーズだなぁ~」とか言ってます(多分)。
そうなると、実際にお金が必要になった時に融資を受けるのが厳しくなります。

 

企業にとって、銀行との関係をどう構築・維持していくかということは、重要度の高いテーマです。
そういった点からも、社長は常に自分を律しておくべきです。

 

ただし、私は「銀行から何か言われるから」とか、「銀行とのつきあいが重要だから」という理由を真っ先に上げることには違和感を覚えます。
会社は銀行のために事業をしているのではないからです。
それよりも会社のため、社長自身のため、従業員のためにどうするか、どうあるべきか、ということが重要なはずです。

 

銀行との関係はそれを目指していく上での手段の一つに過ぎないのです。

 

 

経費をコントロールして利益体質の強化を目指したい方はアセントリード株式会社へご相談ください

 

- 大村剛史

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