東京でのセミナー、そして4年越しに「初めて」お会いした社長の話
投稿日:2026.04.19
1月の福岡に続き、先週は東京で「会社を守る財務戦略」セミナーを開催しました。
リアルでのセミナーですので話している途中でバチバチ目が合います。
とても集中して聞いていただけてることが伝わり、オンラインとはまた違った緊張感がありました。
そうした中にあって、今回の出張には、私にとって「もう一つ特別な、そして非常に嬉しい再会(?)」があったんです。
それは、かつてコンサルティングで関わらせていただいた、ある社長との出会いでした。
「はじめまして」なのに「懐かしい」不思議な感覚
その社長と最初に出会ったのは、コロナ禍真っ只中の2021年末のことです。
当時の会社は非常に厳しい資金繰りに直面していて、「リスケジュール(借入返済の猶予)」の支援がメインの案件だったんです。
当時は感染拡大防止のため、全ての打ち合わせがオンラインでした。画面越しに資金繰り表を突き合わせ、金融機関との交渉材料を整理する日々。どうすればこの苦境を脱して業績を改善できるのか、何度も何度も議論を重ねたことを今でも鮮明に覚えています。
リスケジュールにあたっては、金融機関との交渉をどのように進めればよいかを詳細にお伝えし、交渉の都度、報告をいただいては更なる対応を練る、という二人三脚の「伴走」を続けてきたわけですが、実は、実際にお会いするのは今回が初めてのことだったんです。
セミナー会場で社長の顔を見た瞬間、私は思わず「あ、社長!」と声を上げてしまいました。
「大村さん、やっと会えましたね」とにこやかな表情で話しかけていただき、「はじめまして」という言葉よりも先に、「懐かしいですね」という言葉が自然と溢れてきました。
数字の向こう側にある「4年間の歩み」
何より嬉しかったのは、あれから4年が経過し、「少しずつですが、改善できています」というお話を聞けたことでした。
リスケジュールは、あくまで「時間稼ぎ」に過ぎません。その間にどれだけ出血を止め、筋肉質な体質に変えていけるかが勝負です。
画面越しに一緒に悩んだあの日々から4年が経過しましたが、その間ずっと社長は努力し続けて少しずつでも報われてきているということが分かり、私はこの仕事をしていて本当に良かったと、胸が熱くなりました。
会社を守る「財務戦略」でお伝えした3つのテーマ
今回のセミナーでもお話ししたのですが、財務という領域は非常に広く、難しく捉えられがちです。そこで今回は、テーマを次の3つに絞って展開しました。
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経営計画: 「なりたい姿」を描き、それを具体的な数字に落とし込むこと
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資金繰り: お金の流れを可視化し、「いつ、いくら足りなくなるか」を予測して対策を打つこと
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金融機関との関係性: 普段から情報開示を行って信頼を構築すること、そして決算書のちょっとした見せ方のコツ
これらは独立しているのではなく、それぞれが繋がって「強い財務」を作っていくものです。
「成り行き経営」から、経営者がコントロールする経営へ
今の経営環境は、物価高騰や人件費の上昇、そして金利ある世界への移行など、激変の渦中にあります。これまでの延長線上で「なんとかなるだろう」と考える「成り行き経営」では、会社を維持していくことは難しくなっています。
大切なのは、経営者自らが数字を把握し、未来を予測し、主体的に数字を作っていく姿勢です。
「数字をコントロールする」というと難しく聞こえるかもしれません。
でも、あの社長のように、最悪の状況から一歩ずつ、計画を立て、銀行と向き合い、改善を進めていけば、必ず道は開けます!
最後に
オンラインの便利さは素晴らしいものですが、やはり対面で伝わる熱量や空気感に勝るものはないと改めて実感した一日でした。
もし今、一人で資金繰りや経営の数字に悩み、「誰に相談していいか分からない」と感じているなら、ぜひ一度ご相談ください。画面越しでも、対面でも、私はあなたの「伴走者」として、一緒に未来の数字を考えていきたいと思っています。
− 大村剛史



