コラム

交際費について考えてみる

数ある勘定科目の中で、その会社の特徴が表れやすい科目の一つが接待交際費だと思います。

私も数多く決算書や試算表を見てきましたが、企業によって金額の大小が極端に違います。

割と豪快で、接待をしながら仕事を取ってくるというタイプの社長は、当然ながら交際費はかなりの金額に上ります。

一方で、あまり使わない社長は毎月数千円という金額しか計上していない、という会社もよく見かけます。

 

本来は売上を伸ばすための費用なのですが、経済活性化のためという国の意向があり、税務署も交際費の計上に対して思ったより寛容な姿勢だと感じています(あくまでも私感です)。

 

この場で何度も書いていることですが、社長の背負う責任の重さを考えた時に、交際費を一切使わず仙人のように生きることを推奨するつもりはありません。

むしろ時々息抜きをしながら、仕事に100%の力を発揮できるようにしたほうがいいと思っています。

 

あとは、会社の利益と資金繰りとの兼ね合いですね。

 

接待

 

人間は弱いもので、一度楽しい思いをするとなかなかやめられません。

交際費をバンバン使って楽しい夜を過ごす経験をしてしまうと、なかなかやめられないものです。

例え資金繰りが厳しくなったとしても、我慢するには強い意志を必要とします。

 

でも、考えてみてください。

交際費としての予算は○円と決めていても、平気でオーバーしてしまう。

それにもかかわらず従業員には売上目標を達成しろと尻を叩く。

何かおかしいと思いませんか?

 

予算をオーバーして使ってしまえば、当然ながらオーバーした金額分だけ利益を圧迫します。

それを取り返すには、粗利率20%の企業であればオーバーした金額の5倍の売上が必要です。けっこう大変です。

 

結局は、いかに自制を効かせられるかにかかってきます。

会社の状況がいい時でも悪い時でも、ちゃんと状況を理解したうえで使う・使わないの判断をする。

 

流れに任せて使い続け、使いすぎた分は売上でカバーしようなどという考えは甘いと言っておきます。

ある意味自分を納得させるための言い訳にしかなっていません。

その証拠に、こういうことを言い続けてグダグダになった会社をいくつも見てきました。

 

では、どれくらいまでならよくて、どれくらいなら使いすぎなのか?

これには、その会社の考え方次第という面があるので一概には言えないのですが、世間一般の平均ではどの程度なのか、という比較対象があると参考にできると思います。

 

下の表は、中小企業は売上高に対して何パーセントを交際費に使っているのか、まとめてみたものです。

接待交際費

 

これを見ると、産業によって若干のばらつきはありますが、全体としては売上高の0.3%になっています。

建設業と学術研究、専門・技術サービス業は若干比率が高めですが、これは私の実感としても同じです。

売上規模が小さい企業ほど、交際費の割合は大きい傾向にあります。これも当然といえば当然ですね。

 

ご自身の会社と比べてみてください。

 

もう一度言いますが、自制を効かせて、理解したうえで使うことが重要です。

それが会社、従業員、そして自分自身のためです。

 

財務体質を強化したい資金繰りを改善したい、という方はアセントリード株式会社へご相談ください。

 

- 大村剛史

 

 

※2020年7月30日に中小企業庁より令和元年中小企業実態基本調査(平成30年度決算実績)確報が発表されました。
 その内容に基づきデータをアップデートしておりますので、売上高交際費率 2018年度版も合わせてご覧ください。

 

※2019年7月30日に中小企業庁より平成30年中小企業実態基本調査(平成29年度決算実績)確報が発表されました。
 その内容に基づきデータをアップデートしておりますので、売上高交際費率 2017年度版も合わせてご覧ください。

 

※2018年7月30日に中小企業庁より平成29年中小企業実態基本調査(平成28年度決算実績)確報が発表されました。
 その内容に基づきデータをアップデートしておりますので、売上高交際費率 2016年度版も合わせてご覧ください。

 

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