コラム

売上の落とし穴

こんなに売上が伸びたのに、、、

かき入れ時だから寝る間も惜しんで働いたのに、、、

 

これらの言葉の後に何が来るか分かりますか?

 

答えは

「利益が出ていない」です。

 

この時の虚しさは経験したことのある方でないと分からないかもしれません。

まさに、力が抜けます。

場合によっては何がどうなっているのか理解ができなかったり、現実を受け入れられない気持ちになったりします。

 

 

売上ばかりに執着する人が見落としがちなこと

 

みんなが伸ばしたくてたまらない、「売上」。

でもそれがかえって会社を痛めつけることもあるんです。

このことに気付くと、あなたの会社でも、もしかしたら思ったより簡単に利益を上げられるようになるかもしれません。

 

売上はもちろんとても重要です。でも、売上だけに集中しすぎると逆効果になることもあるということを知っておいてください。

特に、営業大好きな社長さんはこのパターンに陥りやすいので要注意です。

 

以前関与していた花屋さんの話。

 

花屋さんの売上がピークになるのは、母の日がある5月です。この月は普段の2倍もの売上が上がります。

このお店では、楽天でネットショップを開いていました。

このイベントに合わせてガンガン広告を打ちます。その成果が出て、4月の終わり頃から早くも注文が入ってきます。

GWの終わり頃にはお店の中も外も配達用の花で溢れかえって、店長の知人からは「完全に仕入れミスったな」と言われるほど。

でも実はそんなことはなく、花をアレンジしたり出荷作業をしたりという作業をひたすら続け、第2日曜日までにはキレイになくなっていつもの穏やかさが戻ってくる。そんな2週間でした。

 

あれだけ働いて出荷もしたんだから、さぞかし儲かっただろうと普通は思います。

でも全てが終わって集計してみると、

 

あれ? この数字おかしい気がするんですけど・・・?

実際は儲かっていなかった。

 

こうなると出てくるのは「ハァ〜」というため息だけです。

ネットショップにありがちなことですが、ロイヤリティと広告費が高額になったことが儲けに繋がらない一つの原因でした。

 

このようなことは気をつけないとどの会社にも起こりえることです。

 

「売上が伸びたから儲かっているはずだ」。

そこには、「費用が売上より少なければ」という条件が付きます。

 

考えてみれば当たり前のことなのですが、売上が伸びているときは勢いがあるので、お金の使い方も勢いが付いてしまいがちです。

 

 

売上が急増すると会社が危機に陥ることもある

 

会社にとって重要なのは、利益を残すこと。頑張っても利益が残らなければ報われません。

 

売上をガンガン伸ばすとかえって窮地に陥ることもあります。

 

よくあるのが、社内の体制が追い付かなくなることです。

社長が頑張って次から次から契約を取ってくる。

処理が追い付かず、商談時に交わした約束を守れない。

信用ガタ落ちで売上急減。

これも実話です。

 

最終的に確保すべきなのは利益です。

 

では、効率よく利益を残すにはどうすればいいのか?

売上増加、利益率低下 よりも

売上維持、利益率向上 の方が同じ利益を残すにしても圧倒的に効率がいいです。

売上にとらわれすぎてはいけません。

(※誤解のないように書きますが、売上はどうでもいいという話ではありません。とても重要です。)

少しの工夫が利益向上につながる可能性があります。

 

利益を残すために、一歩引いて冷静に考えてみてください。

そして、もっと効率よく利益を残す方法はないか、考えてみてください。

 

利益を残すために財務の視点を活用したい方はアセントリード株式会社までお問い合わせください

 

— 大村剛史

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