こんにちは。コンサルタントの松本です。

最近、ニュースやビジネスの場で連日話題に上ってくるのが「飲食料品の消費税減税」をめぐる議論です。

「減税になればお客様の消費が刺激され、売上が伸びるのではないか」「税負担が減って資金繰りが楽になるのではないか」と、期待を寄せる経営者の方も多いのではないでしょうか。

政治やマクロ経済の場では「生活者支援」や「消費の活性化」という文脈で語られますが、私たちコンサルタントの見方は少し異なります。

経営者の皆さまにとって、こうした特定分野の減税議論は単なる「朗報」ではなく、大切な自社の収益構造や価格設定、そして周囲との関係性が試される重要な局面だからです。

帳簿上の計算だけを見れば、減税されれば納める税金が減り、手元にキャッシュが残りやすくなるように思えるかもしれません。

しかし、現実の世界を考えてみると、良いことばかりではありません。

 

・ 取引先やお客様から「減税されたのだから、その分値下げしてほしい」と、関係性を揺るがすような圧力を受けるリスク。

・ 販売価格(売上側)の税率は下がっても、店舗の家賃や光熱費、設備投資などの経費負担(仕入・経費側)が減らないことによる、資金繰りの悪化

・ 値決めを誤ることで、売上の見かけの数値に反して「粗利益率」が削られ、結果的に手元キャッシュが減ってしまうリスク。

 

多くの経営者の方が直面するのは、単に税率が下がる喜びではなく、「安易な値下げ圧力によって、これまで築き上げてきた自社の利益構造が崩される危険性」です。

つまり、本質的な問題は「飲食料品の税率が何%になるか」ではありません。環境がどう変わろうとも、自社や働くスタッフの価値を守る「適切な価格決定力(値決め)」と、変化に柔軟に対応できる「キャッシュフロー管理の仕組み」があるかどうか、なのです。

制度や外部環境の変化を、一企業の力だけで止めることは困難です。

しかし、税制がどのように変わろうとも動じない財務システムを自社の中に作っておくことは、明確な計画によって可能です

 

もし今、価格設定や資金繰りに悩み、「今後の環境の変化に耐えられるだろうか」と、一人で悩んでいらっしゃるなら、ぜひ一度私たちにご相談ください。

決算書の表面的な数字だけでなく、どのような時代が来ても揺るがない「未来の計画」を設計する伴走者として、私たちは全力でサポートいたします。一緒に、次のステージへの優しい突破口を見つけ出しましょう。


− 松本宰